家屋は使用していると、徐々に様々な汚れがついてきます。それは木造住宅も同様です。ですので、定期的に適した掃除を行う必要があります。

ここでは、木造住宅だからこそ行うべき掃除、また、適した掃除方法についてご紹介させていただきます。

木にできてしまうカビへの対策

カビ取りはカビ取り剤を使用する

木材は有機的な素材ですので、カビなどの細菌が繁殖するケースが多いです。そのため、木材から作られている木造住宅はカビが繁殖する可能性が高いと言えるでしょう。白や黒の斑点、汚れが知らないうちにできてる場合、それはカビかもしれません。

木材についてしまったカビを取る方法として効果的なのが、カビ取り剤の使用です。専用のカビ取り剤はホームセンターなどで売られていますので、それを購入してきましょう。カビの繁殖箇所に噴射し、数十分放置し、再度噴射することを数回繰り返すだけでカビが取れます。

また、素人には難しいですが、エタノールやオキシドール、漂白剤などでもカビ取り剤の代用が効きます。

カビを予防する上で効果的な方法

木造住宅のカビの繁殖は、ちょっとした気遣いで予防することができます。

カビを予防する方法として、まず挙げられるのが、定期的な換気です。カビは湿度のある環境を好みますので、換気を行うことでカビが繁殖しづらい環境を作ります。また、除湿機などの機材を使用することも効果的にカビ予防ができるでしょう。

次に挙げられるのが、家具の配置です。カビは湿度を好むので、通気性が悪い場所に多く繁殖します。

タンスなどの大型家具が壁にぴったりとつけられて配置されていると、そこがカビにとって好環境になりがちです。そのため、壁から家具を5センチ以上離して設置することも効果的な予防法になります。

木造住宅を綺麗に掃除するコツ

細かな部分は道具を使って

木造住宅は、その建築方法にもよりますが、作りが精巧であるため細かな汚れができやすいです。特に入り口の上部分の梁や、家屋と家具の隙間などは目に見えづらく、埃が溜まりやすいポイントとなります。

このような目に見えづらく、掃除もしづらい場所は、道具を使って掃除をしましょう。梁の場合は長い柄のついたタイプの粘着ローラー掃除機を使うことで対策が可能です。また、家具と壁や床の間などは、ワイパーなどの道具がオススメです。

適材適所で道具を使えば、難しい場所の掃除も意外と簡単にできてしまいます。

木造の床は冬の間に掃除をする

木は湿度によって伸縮する性質があります。乾燥した冬はその木材が収縮し、湿度の高い夏は膨張するのです。

床が木材で出来ており、細かな隙間がある場合は、木が収縮している冬の間に掃除をしておくべきです。これは、冬に床の隙間に落ち込んだ埃は、夏になって床の素材が膨張すると取れなくなってしまうことが理由です。

僅かではありますが、夏になってしまうと、どう頑張っても掃除できない部分がでてきます。冬という木造住宅の掃除しやすいタイミングを逃さないようにしましょう。

木造住宅を掃除する上で注意しておきたいポイント

加工されていない柱は水拭きをしない

私たちは掃除をする際に、ついつい全ての部分を水拭きしてしまいそうになります。しかし、和室などの加工されていない木造の柱は、乾拭きを基本とし、水拭きをしなように気をつけましょう。

なぜ加工のない木造の柱を水拭きしてはいけないのでしょうか。それは水がシミになりやすいからです。一度シミがついてしまうと、なかなか取ることができませんので注意が必要です。

柱が汚れていてどうしても濡らした雑巾で拭き取る必要がある場合は、お湯や酢水につけた雑巾を固く絞ったもので拭きましょう。そして最後に必ず乾拭きをしてください。

掃除はこまめに行うことが大切

木造住宅の掃除において気をつけておきたいのが、その掃除の頻度です。木材はちょっとしたことで汚れがつきやすい性質がありますので、こまめな掃除をすることが求められます。

長期間放置した汚れなどは、後から掃除をするとしてもその処理に手間がかかることもあります。先延ばしにせず、掃除しやすい内に掃除をすることが大切です。

理想的な掃除を行う頻度としては、一週間に一回です。しかし、ライフスタイル的に考えて週一回は難しい場合もあります。できる限り、理想的な頻度で掃除ができるように心がけましょう。

ちなみに木造住宅の場合(とくに田舎の場合は)、虫などがよく出るので、その汚れも掃除しないといけません。

詳しくは以下の記事をご参照ください。

木造住宅に多い害虫や害獣:対策はこれ

掃除次第で、木造住宅は生まれ変わる

木造住宅は、その他の住宅とは違って木材を使っている大きな特徴があります。その特徴を踏まえた上で、適切な掃除をすることが大切であることがわかりますよね。

適切な掃除や、効率の良い掃除方法を行うことで、いつまでも綺麗な木造住宅を維持し続けられるようにしたいものです。

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